忍者ブログ
漫画パンプキンシザーズに関する考察という名の与太話だの萌えだの晒す場所です(ネタバレあり)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 頑張って記憶のそこをドブさらいじゃないサルベージしてきた管理人です。

 連休は映画に行ってきました。
 数週間前から
「う~ん『スピードレーサー』にしようか『インディ・ジョーンズ』にしようか」
と悩んでたのですが、結局観たのは

『崖の上のポニョ』。

 正直、宮崎監督は『紅の豚』で終わってしまったと失礼なこと思っていた管理人なのであまり期待していませんでしたが
(とか言いながら『千と千尋』はそれなりに楽しんだし『ハウル』も観たんですがね)

 今回よかったよ!

 どちらかと言えば
『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』の宮崎監督よりも
『パンダコパンダ』『名探偵ホームズ』の宮崎監督のほうが好きな人向けの映画だと思います。
「生まれてきてよかった」
となにやら哲学めいた宣伝文つけたのは例のプロデューサーさんだと思われますが、そんな意味ありげにみえてその実何にもわかってない煽り文句に騙されてはいけませんw
(まったく関係ないとは言わないけどそんな小難しいクソシリアスな作品ではない。先ずは楽しむべし。
読書感想文みたいな感想はその後じっくり自分の頭で考えよう)。
 
 とても単純に明るく
「人を素直に好きになれるっていいな!そして素直にその想いを伝えるっていいな!」
と元気な気分にさせてくれる映画です。
 だけどそのためには黙って待っていても駄目、それなりの覚悟とパワーもいるぞ、という事も。
 
 地球環境や生命の大切さに思いを馳せるのも結構ですが、まずはその前に
「誰かを好きになる。そしてその想いを伝える」
という基本的なことの素晴らしさ、大切さをどうぞ、という感じでしょうか。
(管理人的には観た後、キムタクが声をあてていた『ハウルの動く城』なんかよりずっと
「いやー恋がしたいね!」
な気分になったんですがね)。
 
 なんて書くとまるで大人向けの映画みたいですが、子供が十分楽しめる映画です。
 その年齢によって色んな解釈のできる作品だと思うし、何より楽しくて面白い!
 主題歌が耳から離れませんわ!なんかお腹すいたし!
 特に海の生物や古代魚好きな子供には嬉しい映画だと思うな…大王イカにはちゃんとコバンザメついてるしね
(クラゲやプランクトン、板皮類はCGでもっとリアルにしてくれもよかったのに。手書きにこだわるのもいいけど作品をよりよくする方向にこだわって欲しい)。

 大人な感想となると、
「好き!」の気持ちの裏側のデーモニッシュなまでの恐ろしいエゴもよく描かれていたと思う。
原作『ナウシカ』なんかもそうだったけど、母性も突き詰めると全てを飲み込み破滅させる恐ろしい反母性的な様相を帯びてくるとか、宮崎作品ってのはどこか予定調和がほころびて裏側が見えているような不安定なところがあって、今回それがよく出ていたような気がする(きっと賛否両論だろうなぁ)。
 でもこの作品の負の要素、大人にとっては「不安」で「恐ろしい」けれど、子供にとっては案外「痛快」で「楽しい」とのではないかと思う…いや、見る人の性格によるかな。
 
 以下の感想はネタバレになるので畳みます。下の つづきはこちら からどうぞ。



☆拍手ありがとうございました!
 なんとかサルベージも終わり、映画感想については気がすんだので(ついでにDVDレコーダーの空きも10時間ぐらいになったので)
 SS書きに本腰を入れます!あと一週間どこまで頑張れるかですが(汗
 拍手ありがとう、頑張ります~~!!!



つづきはこちら

 
 フジモトについて!

 最初、思わず「手塚キャラか!」と驚きました。
 ブラックジャックとか天馬博士とかこんな雰囲気だなぁ。
 宮崎駿の成人男キャラというとどうも体育会系的イメージがあって、理系文系男は悪役だったり(ムスカ・レプカ…ラオ博士はどうなんかな)でなければ空気みたいないい人だったり(トトロのサツキやメイのお父さん、魔女宅のキキのお父さん)もう死んでいない人だったり(ラピュタのパズーの父さんとか)で悪役でなければとにかく影が薄い。
 
 最近の作風が文明批判だったんでしょうがなかったのかもしれませんが、
フジモトみたいなおかしいの一歩手前(というかイカレテルか)のマッドサイエンティストのくせ
にどこかマヌケで可愛らしいキャラは初めてではないかと考えてたら、思い出しましたよ!
 
 名探偵ホームズだ! いや、モリアーティー教授か!

 管理人にとって一番好きな宮崎作品は『名探偵ホームズ』だったりするんで、嬉しい発見でした。
 フジモトって妻?を「あの人」なんて呼んで、「逢えるかもしれない」なんて恋焦がれていて、いつまでも少年なんだね。彼の怪しげな研究も全ては「デボン紀の豊穣な海に戻すことで忙しいあの人を楽にさせてあげたい(そして一緒に過ごす時を増やしたい)」なんてロマンチッ
クな動機なんだよなー。 
 彼にとってのブリュンヒルデ(ポニョですわなw)は愛しい「あの人」と自分を繋ぐ愛の証のようなもので、だから
「いつまでも清い子供のままでいればいいものを」(だったかな?台詞うろ覚え)
と手元に置いていたのだけど(ポニョって見た目5歳児だけど本当はいくつなんだろうね)
 最終的に宗介に託したということは。
 この物語は少年のまま父親になりきれなかった男が、娘を手放すことで本来の父親になれた(そして大人になった)話でもあるのだな。
 でもフジモトは相変わらず「命の水」を作り続けるだろうけど。

 そんなことも考えるとこの作品は結局、

『厳しい父の元で育てられた箱入り娘が恋に落ちて、どんどんキレイに逞しくなっていって、ある日とうとう家も家族も何もかも振り捨てて愛しい男の元へ駆けていく』
『そんな女の子の気持ちを男はしっかり受け止める。女の子には色々過去があるのだが男は全て不問する。なぜなら男は、彼女の純粋な想いに答えたのだから』

という話なんだなぁ。

 こう書くと別に目新しくもなんともない、古臭いまでの古典的ラブストーリーですが、こういう物語を
『5歳児の初恋』
という形にしないとストレートに描けないのが現代の日本なんだろうか。
 成人にして(『ハウル』ぐらいの年齢にして)性的要素皆無にすると少女漫画になってしまうしな…純粋な想いだけでは成り立たないか。

なぜか『小さな恋のメロディ』とか『リトルロマンス』なんか思い出したりして(宗介の年齢、7歳ぐらいに上げてもよかったと思うのだけどな。そこがちょっと残念)。

 長くなったんでこれで最後に。一番残念だったのは魔法を使う時のポニョの手足が鳥みたいだったこと。
 やはりあそこはカエルの手足みたく水かきつきで、もっと半漁人らしくして欲しかった。
 そのほうがもっと「ポニョはお魚だったけど…それでもいいですか?」の台詞が生きたと思う。
 
 個人的にはカエルポニョもかわいいと思うんだけどなー
(カエルは可愛い生き物だよ、うん。ツボカビなんかで絶滅しちゃいやん)。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
リンク
フリーエリア
最新コメント
[01/19 カセキ]
[01/16 かぼちゃありす]
[03/04 カセキ]
[03/04 かぼちゃありす]
[02/27 カセキ]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
カセキ
性別:
非公開
自己紹介:
漫画とレトロな特撮が好きです。
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
カウンター

Copyright © [ じゃこらんたん ] All rights reserved.
Special Template : CSStemplate.shinobi.jp
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]