漫画パンプキンシザーズに関する考察という名の与太話だの萌えだの晒す場所です(ネタバレあり)
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以前アナウンスしていた萌えもへったくれもない超真面目な感想いきます。
おまけに考察でもない。原作を自分に引きつけてウダウダ言ってるだけです(しかもムダに長い)。
こういう感想は、普通は胸に仕舞いこんで出さないもののような気がするけど、あーやっちまった。
夏休みの読書感想文みたいな、超個人的でひとりよがりな感想を読んでやっても不快でないよ、という方だけお読みください。
ネタバレしてるし恥ずかしいので畳みます。
拍手ありがとうございました!!!!
早いとこSS製作脳がよみがえってくれればいいのですがね。
感想吐きまくったんで次は創作いきます!!!!
つづきはこちら
装甲列車の中での、酒場の娘さん(この人も名無しさんになりそうだ)の言動が胸に刺さりました。
話の流れ上、たまたま救われましたが彼女のアクションは自殺行為に他ならないわけですが。
でも、あんな時にあの決断ができる彼女だからこそ(以前、国兵に女性が乱暴され
そうになった時も、酒瓶手にした彼女でしたからね)伍長も救出しに行っのではない
かと。ま、別にやさぐれた女の子でも伍長なら助けにいったのかもしれませんが。
しかし同じ救われるにせよ、いいなりになって服を抜いでいたところを救出されるよりは、娘さんは自分に誇りを持って今後の人生を生きていけそうです。
あのままあきらめていいなりのままだったら、理由はどうであれ
『自らすすんで身を任せた』
という事実が残るわけで、それはたぶん無理強いよりも、もっとこれからの彼女の心を殺していくだろう。命令される側から一歩踏み込んで『共犯者』になっしまうのだから。
彼女が『自分殺し』の直前で気がついて踏みとどまる姿は、自分の中の自然な心の声を聞いているみたいな感じでいい表現でした。
もっとも、彼女に決断のキッカケを作ったのは、伍長の、
「理由はどうであれ、やったことはやった本人の事実として残る」
という誤魔化しようのない残酷な真実の言葉なわけで、そんな残酷な現実を前もっ知
る事ができたからこそ、彼女も『逃避』から我に帰り、人の感情を持つ人間として行動できたのでしょう。
そう考えると伍長は。
あんな台詞を吐いてしまう彼は、あきらめて、逆らわずに、命令のままに生きて、ことの理不尽さに気づく間もなく(いや、気づいても逆らわず、俺は自らを売ったんだから、家族のためだからと納得させて)、自分の心を殺し役を演じきり、気がついたら『共犯者』になってしまった。6巻のベルタ砦編で戦争が己の『半身』になってしまった者たちの話を少尉にしていましたが、あれは当然彼自身の話でもあるんだろう。
カルッセルの人々が再出発も許されず同じところをグルグル回り続けているみたいに、彼自身もいつまでも戦時の悪夢を見続け、同じところに留まっている。
そんなわけで。娘さんは救われたけど、伍長の今後はどうなるのだろうか。
自分の心を殺し人としての誇りを失い、あまつさえ『共犯者』になってしまった人間は。
こういう罪を背負った主人公の場合、たいていのお話だと、ラストに華々しく死んじ
ゃうか、記憶を全て失うか、はたまた赤ちゃんになって生まれ変わるとか、何だかんだ言って
『悪夢を背負い続けながらそれでも生きて行く人生』
を拒否して終わるんだよな。
パンプキンシザーズは、そういうよくある話で終わってほしくないです。
悪夢を背負ってたって、罪に汚れていたって、人間としての誇りを失った心の死んだ、まだ肉体が死なないからとりあえず生きている、みたいな半死人みたいなヤツは、救われるには死ぬしかないとか、幸福になるためにはそんな暗い人生は無かったことにしようとか、そもそも存在さえ無かったことにされるような、そういう話はなー。
帝国中には、たぶん伍長みたいな境遇の人が沢山いるわけで(カルッセルの人たちみたいに)、戦災復興を扱う漫画なら、かっこよくないし後味悪いし、爽快感もないけれど、苦しみにのた打ち回りながらでも生きていかざるをえない人たちを描いて欲しい。
悪夢にさいなまれながら、それでも生きていく伍長を。
原作者さまが、よくある話に逃げないで、そういう描きにくい物語を描いてくださることを願います。
そんな、苦しみから逃れることの出来ない人たちがそれでも前向きに人生を生きていくためにはどうすればいいのか…いや、そんな人たちでも普通に生きていてもかまわないのか、暗い影をまとった人々が幸せな明るい人たちの中に一緒に存在していても構わないのか、原作者さまの考えはどうなのか知りたい。
…知りたいんです、そういう人がこれからの人生をどうやって生きていけばいいのか。
正直、
「萌え~~っ!」
で読み始めたこの漫画に、こんな感想を書く日が来るとは思ってませんでした。
6巻のベルタ砦編でありゃ?な感じはありましたが。
かといって相変わらず萌え萌えしてるわけで(燃えも)、こんなこと頭の片隅で思いながらどーせエロSSとか書くんだろ(笑
ここまでお読みくださった方々、おっそろしく個人的な感想にお付き合いくださいましてありがとうございました。あーすっきりした。
(原作者さまに手紙でも出せばいいような内容ですね。恥ずかしいし迷惑だからやりませんが)。
装甲列車の中での、酒場の娘さん(この人も名無しさんになりそうだ)の言動が胸に刺さりました。
話の流れ上、たまたま救われましたが彼女のアクションは自殺行為に他ならないわけですが。
でも、あんな時にあの決断ができる彼女だからこそ(以前、国兵に女性が乱暴され
そうになった時も、酒瓶手にした彼女でしたからね)伍長も救出しに行っのではない
かと。ま、別にやさぐれた女の子でも伍長なら助けにいったのかもしれませんが。
しかし同じ救われるにせよ、いいなりになって服を抜いでいたところを救出されるよりは、娘さんは自分に誇りを持って今後の人生を生きていけそうです。
あのままあきらめていいなりのままだったら、理由はどうであれ
『自らすすんで身を任せた』
という事実が残るわけで、それはたぶん無理強いよりも、もっとこれからの彼女の心を殺していくだろう。命令される側から一歩踏み込んで『共犯者』になっしまうのだから。
彼女が『自分殺し』の直前で気がついて踏みとどまる姿は、自分の中の自然な心の声を聞いているみたいな感じでいい表現でした。
もっとも、彼女に決断のキッカケを作ったのは、伍長の、
「理由はどうであれ、やったことはやった本人の事実として残る」
という誤魔化しようのない残酷な真実の言葉なわけで、そんな残酷な現実を前もっ知
る事ができたからこそ、彼女も『逃避』から我に帰り、人の感情を持つ人間として行動できたのでしょう。
そう考えると伍長は。
あんな台詞を吐いてしまう彼は、あきらめて、逆らわずに、命令のままに生きて、ことの理不尽さに気づく間もなく(いや、気づいても逆らわず、俺は自らを売ったんだから、家族のためだからと納得させて)、自分の心を殺し役を演じきり、気がついたら『共犯者』になってしまった。6巻のベルタ砦編で戦争が己の『半身』になってしまった者たちの話を少尉にしていましたが、あれは当然彼自身の話でもあるんだろう。
カルッセルの人々が再出発も許されず同じところをグルグル回り続けているみたいに、彼自身もいつまでも戦時の悪夢を見続け、同じところに留まっている。
そんなわけで。娘さんは救われたけど、伍長の今後はどうなるのだろうか。
自分の心を殺し人としての誇りを失い、あまつさえ『共犯者』になってしまった人間は。
こういう罪を背負った主人公の場合、たいていのお話だと、ラストに華々しく死んじ
ゃうか、記憶を全て失うか、はたまた赤ちゃんになって生まれ変わるとか、何だかんだ言って
『悪夢を背負い続けながらそれでも生きて行く人生』
を拒否して終わるんだよな。
パンプキンシザーズは、そういうよくある話で終わってほしくないです。
悪夢を背負ってたって、罪に汚れていたって、人間としての誇りを失った心の死んだ、まだ肉体が死なないからとりあえず生きている、みたいな半死人みたいなヤツは、救われるには死ぬしかないとか、幸福になるためにはそんな暗い人生は無かったことにしようとか、そもそも存在さえ無かったことにされるような、そういう話はなー。
帝国中には、たぶん伍長みたいな境遇の人が沢山いるわけで(カルッセルの人たちみたいに)、戦災復興を扱う漫画なら、かっこよくないし後味悪いし、爽快感もないけれど、苦しみにのた打ち回りながらでも生きていかざるをえない人たちを描いて欲しい。
悪夢にさいなまれながら、それでも生きていく伍長を。
原作者さまが、よくある話に逃げないで、そういう描きにくい物語を描いてくださることを願います。
そんな、苦しみから逃れることの出来ない人たちがそれでも前向きに人生を生きていくためにはどうすればいいのか…いや、そんな人たちでも普通に生きていてもかまわないのか、暗い影をまとった人々が幸せな明るい人たちの中に一緒に存在していても構わないのか、原作者さまの考えはどうなのか知りたい。
…知りたいんです、そういう人がこれからの人生をどうやって生きていけばいいのか。
正直、
「萌え~~っ!」
で読み始めたこの漫画に、こんな感想を書く日が来るとは思ってませんでした。
6巻のベルタ砦編でありゃ?な感じはありましたが。
かといって相変わらず萌え萌えしてるわけで(燃えも)、こんなこと頭の片隅で思いながらどーせエロSSとか書くんだろ(笑
ここまでお読みくださった方々、おっそろしく個人的な感想にお付き合いくださいましてありがとうございました。あーすっきりした。
(原作者さまに手紙でも出せばいいような内容ですね。恥ずかしいし迷惑だからやりませんが)。
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» 感想読ませていただきました
こんにちは。目の方はいかがでしょうか?
あまり無理せずお大事になさってください。
酒場の女の子、飛び降りするあたりちょっと感動でしたね。岩永先生、毎号心の描写にきちんと応えてるなぁと深くなる時あります。
私も最初、少尉と伍長の萌えから入ったので、同じように思います。
実は私、原作者さまにちょこちょこお手紙だしておりますよw
なんか書かずにはいられずに、色々書いたりしております。
考察のお手紙をもらうことはきっと原作者様も喜ばれると思いますよ~。カセキさまは文章もすごく素敵ですし。(^・^)
最後になりますがw
伍長は死なずに少尉と支えあいながら、生きていってほしいものです。今後楽しみですね。
ではでは、お邪魔致しました。
あまり無理せずお大事になさってください。
酒場の女の子、飛び降りするあたりちょっと感動でしたね。岩永先生、毎号心の描写にきちんと応えてるなぁと深くなる時あります。
私も最初、少尉と伍長の萌えから入ったので、同じように思います。
実は私、原作者さまにちょこちょこお手紙だしておりますよw
なんか書かずにはいられずに、色々書いたりしております。
考察のお手紙をもらうことはきっと原作者様も喜ばれると思いますよ~。カセキさまは文章もすごく素敵ですし。(^・^)
最後になりますがw
伍長は死なずに少尉と支えあいながら、生きていってほしいものです。今後楽しみですね。
ではでは、お邪魔致しました。
» 同感ありがとうございます。
こんにちは。ご心配いただきありがとうございます。
明日病院へ行く予定なのでちょっとガクブルですw
ヒーローが女性を助けにいくというお決まりな設定を、約束事で片付けずにきちんと内面を描写したことに、新鮮な驚きさえ感じました。どれほど自分が陳腐なフィクションに慣れ親しんでいたか、これがリアルだったらどれほどの葛藤をもたらすかと思うと…パンプキンシザーズはやっぱり素晴らしい作品だと感じた今月号でした。
で、で!
かぼちゃありすさんはファンレターを出していらっしゃるんですね!
私も何度か悩んで、そのつど恥ずかしいだのなんだの断念してましたが、う~ん、勇気を出してみようかな!
「岩永先生におたよりをしよう!」ていうアレですよね? …頑張ってみよう(前向き!)。
そうですね、私も伍長と少尉の行く末はそうであって欲しいなぁと思うものです。
別にラブラブにならなくても、
「行くぞ伍長」
「はい少尉」
だったら文句はいいませ~ん!!
なんか恥ずかしい感想かいちゃったとちょい凹んでいたんで、同感していただけてとても嬉しいです。
ありがとうございました。
明日病院へ行く予定なのでちょっとガクブルですw
ヒーローが女性を助けにいくというお決まりな設定を、約束事で片付けずにきちんと内面を描写したことに、新鮮な驚きさえ感じました。どれほど自分が陳腐なフィクションに慣れ親しんでいたか、これがリアルだったらどれほどの葛藤をもたらすかと思うと…パンプキンシザーズはやっぱり素晴らしい作品だと感じた今月号でした。
で、で!
かぼちゃありすさんはファンレターを出していらっしゃるんですね!
私も何度か悩んで、そのつど恥ずかしいだのなんだの断念してましたが、う~ん、勇気を出してみようかな!
「岩永先生におたよりをしよう!」ていうアレですよね? …頑張ってみよう(前向き!)。
そうですね、私も伍長と少尉の行く末はそうであって欲しいなぁと思うものです。
別にラブラブにならなくても、
「行くぞ伍長」
「はい少尉」
だったら文句はいいませ~ん!!
なんか恥ずかしい感想かいちゃったとちょい凹んでいたんで、同感していただけてとても嬉しいです。
ありがとうございました。
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